香川照之さんがデザイン監修する昆虫をモチーフにしたブランド「INSECT COLLECTION」の動画コマースにMILを導入していただきました。
動画紹介
動画では、商品を実際に着用している子供たちの様子を見ることが出来ます。
動画はインタラクティブ動画用に作られたものではなく、既存の動画コンテンツをMILを使ってインタラクティブ化したものになります。
MILの利用目的
目的が自社ブランド商品の新規顧客獲得であったため、SNS広告+MIL動画によるCVR(コンバージョンレート)の向上を目指すご提案をさせて頂きました。
インタラクティブ化のポイント
目次機能
動画のはじめに商品の目次が表示されます。目次は左上のアイコンからいつでもチェックすることが可能です。
ポップアップタグ
商品上にハートマークが表示され、タップするとポップアップによって商品詳細と購入ページへの遷移ボタンが表示されます。
お気に入り登録
ポップアップ右下の星マークでお気に入り登録をすることが出来るため、商品数の多い動画であっても気になった商品をまとめてチェックすることが可能です。
終了画面機能
動画内で紹介した全ての商品を終了画面に表示することで、ユーザーにリマインドを促すことができます。
今回の事例では、視聴完了したユーザーの31.4%が終了画面からECサイトに飛んでいます。
インタラクティブ動画によってCVRが上昇
今回、上の図のような形でSNS広告とECサイトの間にMIL動画を設置させていただきました。
一般的には、広告からECサイトまでの遷移回数は少ない方がCVRが高くなるとされているため、広告と購入ページの間に他の媒体を挟む施策は逆効果のように思えます。
しかし、ネット広告からECサイトに流入したユーザーのCVRは通常1%未満といわれている中、今回SNS広告とECサイトの間にインタラクティブ動画を設置した結果、CVRは2.15%をマークしました。
CVR上昇の考察
今回CVRが上昇した理由として、以下のことが挙げられます。
購買意欲の向上
CVに至ってもらうためには、とにかくECサイトにユーザーを流入させればいいというわけではなく、ユーザーの購買意欲を高める必要があります。
動画はテキストや静止画と比較して視覚的な情報量が圧倒的に多いため、商品やサービスの魅力を伝え、ユーザーの購買意欲を高めるには最適な媒体です。
今回の事例では、実際に子供が商品を着用している姿を動画で表現することによって、質感や着用イメージを想起させ購買意欲を高めています。
視聴完了率の向上
商品の魅力を最大限伝えるためには、より長い時間動画を視聴してもらえるよう、動画からの離脱を防ぐ必要があります。
今回の事例では、商品のすべてにポップアップタグを設置することで、ECサイトに行かずとも動画上で商品の詳細が確認出来るようになっています。
これによりユーザーの途中離脱率が下がり、動画の視聴完了率は24.6%と高い数字になりました。
能動的な視聴を促進
動画をインタラクティブ化することによって、従来の動画のような受動的な視聴ではなく、動画をタップし情報を得るといった能動的な視聴となるため、ユーザーはニーズに合わせて自ら情報を選び取ることができます。
また能動的な視聴は、ただ見ているだけの受動的な視聴よりも鮮明にユーザーの記憶に残ります。
今回の事例では、ポップアップの表示率が79.4%、平均表示時間10.3秒と、多くのユーザーがポップアップを通して動画内で能動的に情報を得ていたことがわかります。
動画からECサイトへの誘導
ポップアップ下部には購入ページへの遷移ボタンが設置されています。加えて終了画面でも、商品の画像をタップすると商品の購入ページへ遷移することができる仕様になっています。
これによりユーザーは動画視聴中、視聴後にストレスなく直接購入ページに遷移することができます。
今回の事例では、表示されたポップアップからECサイトへの遷移率は19.2%、前述した通り終了画面からECサイトへの遷移率は31.4%になっています。
まとめ
CVを目的とした広告では、ECサイトへの流入数ではなくCV数が重要になるため、インタラクティブ動画の活用はCVRを向上させるための施策として有効な手段であるといえます。
また本記事で使用した数字はすべてMILのレポート機能によって計測したものになります。
計測の難しい動画広告をMIL動画を用いて行うことで、通常の動画では計測できないデータを収集し、収集したデータに基づいて動画をより効果的なものに改善していくことも可能になります。
今回の事例のように、既存の動画コンテンツを簡単にインタラクティブ化することもできるので、動画を用いた広告を行う際には、インタラクティブ動画の導入を検討してみてはいかがでしょうか。